尋常性ざ瘡(にきび)

尋常性ざ瘡(にきび)

尋常性ざ瘡(にきび)は、皮膚の慢性炎症疾患に位置付けられています。
思春期にできやすいことは知られていますが、大人になってからニキビに悩む方も実は少なくありません。食生活が乱れたり、ストレスがかかることで、皮脂が過剰に分泌されることが、直接的なニキビの原因です。

普通のにきびでは、熱が出たり、寝込んでしまったりすることはありませんが。 悪化させると治すことのできない痕(あと)が残ることがあります。また、顔などの目立つ部分にできやすいこともあり、心理的な影響は大きいと考えられます。

にきびを未然に防ぎ、にきびによる心理的な影響を減らすために、できるだけ早期に治療を開始し、良くなった状態を維持する治療の継続を心がけてください。

治療の流れ

STEP
お肌の状態をチェック

お肌の状態を診察し、個々のにきびの状態を確認します。日本皮膚科学会が策定したにきび治療のガイドラインに準じた治療から開始します。

STEP
患者さまに合った処方を実施(薬剤やケミカルピーリング)

にきびの原因である毛穴のつまりを取り除く外用薬、アクネ菌に効果のある抗菌薬の外用・内服などを処方します。
場合によっては、毛穴にたまっている皮脂を穴をあけて押し出す面皰圧出という処置も行っています。
そのほかの治療としては、ケミカルピーリングや漢方などがあります。

STEP
自宅でのケア方法をお伝え

クリニックでの処方だけでは、ニキビの根本的な治療に至れない可能性もあります。生活習慣の改善点や、自宅でのケア方法などを、お伝えいたします。

STEP
改善状態の確認

自宅でのケアを継続していただき、その後の状態を再びチェックいたします。その際に改善が見られたら、根本的に治療が完了するまで継続し、もし改善していなければ別の方法をご提案いたします。

よくあるご質問

ニキビに良い食べ物や悪い食べ物ってありますか?

現在、ニキビと食べ物の直接的な因果関係が明確に証明されているわけではありません。ただ、ニキビの発症は皮脂の過剰分泌が一因になります。揚げ物やケーキなどの高脂質な食べ物を食べて症状が悪化するようであれば、ニキビの症状が出ている際に控えてみるのも一つの手段です。

ニキビ痕はなぜ出来るのですか?

ニキビを長期間放置していると、一割程度のニキビが痕として残ると言われています。特に、自分でニキビを潰すことにより炎症が悪化して、ニキビが痕になりやすくなります。ニキビ痕を作らないようにするためには、早期に治療を開始することが大切です。

イソトレチノインが効くと聞きましたが本当ですか?

イソトレチノインは、欧米では35年ほど前から用いられている内服薬です。ニキビ治療の切り札とも言える薬です。この薬は皮脂腺の分泌を抑制し、皮脂腺そのものを小さくさせる効果もあります。副作用もあるため、患者さまとの相談や医師の判断を経た上での提供となりますが、高い治療効果が見込まれます。

イソトレチノインの副作用は何ですか?

以下の副作用が報告されています。医師と相談の上、慎重に服薬する必要があります。

  • 胎児に対する催奇形性
  • 炎症性腸疾患
  • うつなどの精神疾患
  • 横紋筋融解症
  • 肝障害
  • コレステロール高値
  • 中性脂肪高値
  • 貧血
  • 薬剤に対するアレルギー
  • 肌の乾燥、かゆみ、日光過敏、赤み、ヒリヒリ
  • 爪のダメージ
  • 口の乾燥
  • 鼻汁
  • ドライアイ、目の光線過敏
  • 髪が細くなる
  • 筋肉や関節の痛み
  • 胃腸障害
  • 頭痛、疲れ

Access

当院へのアクセス方法


デモ皮フ科クリニックは、福岡市地下鉄空港線の唐人町駅から徒歩9分の場所にあります。
目印となる「デモホテル」前にございます。
無料駐車場を完備しておりますのでお車はもちろん、公共機関でも大変お越しいただきやすい場所です。